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自立生活センター東大和


東大和障害福祉ネットワーク

東大和障害福祉ネットワークについて 

私(海老原宏美)が2001年の秋から、ここ、東大和市で障害を持ちながら生活をしていく際に、どこに相談すればいいのだろう、市内の情報はどこから得たらいいのだろう、他の人はどうしているのだろう、など、行き場所がないように感じることがありました。また、2006年4月から障害者自立支援法が始まり、障害を持つ人の制度が根本的に変わりました。この制度、各団体単独では乗り切れないぞ!という危機感もあり、様々な事業所や団体が連携を取っていく必要性も強く感じました。

情報共有や相談の場がないなら、作ってしまえばいい!そこで、立ち上がったのが、この「東大和障害福祉ネットワーク」です。市内には、障害当事者も沢山いるし、作業所も、親の会も沢山あるのです。お互いが持っている情報をみんなで共有できたら、どんなに便利なことでしょう。もし、多くの人が共通して困っていることがあれば、その声をまとめて市に届けることもできるでしょう。大したことないと思っている情報が、実は他の人にとってはとても大事な情報かも知れません。「無知」ほど自分の立場を弱くしてしまうものはありません。「情報」という風を流し、福祉にとって通気性のいい街にしていきたいですね。

そして数年の活動を通して、今まで、知的障害や身体障害、中途障害や精神障害など、自分が関わる分野のことしか分からなかった人たちが、未知であった分野の問題点などを知ることでより大きな視点を持てるようにもなってきています。団体間の交流も増えてきました。市への意見の提言力も大きくなっています。 また、市民の間だけの問題でもありません。ネットワークは、市民と行政とのつながりを作っていくことにも力を注ぎたいと思っています。自分たちの要望を主張するだけでは対立以外の何ものをも生み出しません。相手の意見にも耳を傾け、納得のいくまで議論をし、お互いに提言をしていけるような関係を築いていきたいです。

さらには、自分たちが住むこの地域に、こういう活動をしている、こんな人たちも一緒に住んでいるのだ、ということを、広く知っていってもらいたいと思います。なぜならば、老若男女を問わず、障害の有無を問わず、すべての人が、その多様なニーズや個性の差を認め合い、お互いがお互いを尊敬し合い、補い合えることこそが「福祉」であり、その環境を整えようとすることで初めて、社会を変える大きな力が生まれると思うからです。 常に試行錯誤の日々ですが、今後ともご支援・ご協力のほど、よろしくお願いします。


東大和障害福祉ネットワーク 代表交代のご挨拶

 皆様こんにちは。 平素は、東大和障害福祉ネットワークの活動に対してご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。  私は、この6月23日の本ネットワーク総会にて、東大和障害福祉ネットワークの代表を務めることになりました水谷雅弘と申します。  
 本ネットワークは設立以来9年もの歳月を積み重ねてきました。その間、当初から代表を務められていた海老原さんのご尽力により、構成団体23団体と存在感のある地位を築くまでに大きく成長してきました。  
 しかし私は、障害者手帳を取得したのが8年前で、障害者団体に初めて参加したのが4年前、そしてこのネットワークに参加したのが昨年の4月のことです。そのため、本ネットワークの構成団体に関する理解も浅く、また障害福祉制度に関する知識も十分ではありません。ですから、海老原さんが代表辞任を表明され、次の代表を要請されたときは固く辞退した次第です。しかし、海老原さんをはじめ、ネットワークの役員の皆様の積極的なご支援を頂けるということで、代表を引き受けることにいたしました。  
 海老原前代表のこれまでの功績に深い敬意と謝意を表するとともに、その後継を務める責任の大きさに身が引き締まる思いでおります。障害者を取り巻く環境は、今後さらに変化することが予想されます。国連の『障害者権利条約』において、昨年の2月19日に日本が正式に141番目の批准国となりました。本ネットワークにおいてもそのつながりを深め、東大和の障害福祉の制度がより充実し、市民の障害福祉に対する認識がより高まるように、微力ですが精一杯努める所存でおりますので、どうぞ宜しくお願いします。

平成27年7月吉日
東大和障害福祉ネットワーク 代表  
水谷 雅弘

前代表の挨拶

 この東大和障害福祉ネットワークの立ち上げから9年が経ちました。障害者自立支援法が始まるに当たり、地域での横のつながりを強化していく必要性から活動が始まり、現在、市内の23の障害福祉団体で構成されています。今や、市の地域福祉審議会や自立支援協議会にも籍を置き、市の障害福祉政策にも影響力を持てる団体として、存在感を増しております。これも、構成団体の皆様のご理解とご協力有ってのものと、感謝申し上げます。
 市の障害福祉をよりよくするためには、人任せ(市任せ)にするのではなく、自分たちの無知や力不足を解消していく事が必要です。その上で、自分たちが理想とする障害福祉について、しっかりビジョンを持って取り組み続けることが大切です。そのため、市行政に対し「対峙の前に協働」を掲げ、自分たちにできることは何かを考え、自分たちの知識や経験を伸ばせるよう、様々な活動を行ってきたつもりです。
 私は、ネットワーク設立当初より、代表を務めさせていただいておりましたが、ここ数年での障害の進行・重度化により、ずいぶんしんどくなりました。また、同じ人間が代表を続けることにより、活動の継続性が確保できるというメリットがある一方、新しい視点が入りにくい、活動の内容に偏りができるなどのデメリットもあると思います。そのような理由から、この総会をもって、役員を下ろさせていただくことにいたしました。今後は、NPO法人 自立生活センター・東大和という一構成団体のスタッフとして、ネットワークの活動を下から支えていきたいと思っています。
 皆さま、新体制のネットワークを今後ともよろしくお願いします。    

 前代表 海老原 宏美

 

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